たぬき伝説

天然かけ流し露天風呂
 むかしむかし、厚木の飯山の村にハッちゃんというタニシ取りがいました。 ハッちゃんにはたいそう美しい娘がいて、二人で幸せにくらしていました。しかしある年疫病がはやり、娘は若くしてあの世に行ってしまいました。その日以来ハッちゃんはとるもの手に付かず、朝から晩まで家にこもり泣き続けていました。

 娘が亡くなって8日目の夜、奇妙なことが起こったのです! 山の方向から美しい笛の音が聞こえたのです。 ハッちゃんは娘が吹いているのかと思い、布団から飛び起き音のする方へ歩いていきました。 しかしあたりは真っ暗で何も見えません。 笛の音はそれから毎晩続きました。 笛の音を聞いていると少しずつ悲しみが癒されてきて、ハッちゃんは徐々に仕事が出来るまでになりました。

 「しかし一体誰が吹いているのだろう?娘の音色にそっくりだなぁ~」 ハッちゃんはある日どうしても知りたくなって、音のする方向に検討をつけ暗闇で笛の音色を待っていました。

 すると・・・。草陰から一匹のたぬきが現れ、月夜に照らされピーヒャラ、ピーヒャラ・・・笛を吹いているのです! しかもハッちゃんの家に向かって吹いているように思えてなりませんでした。 ハッちゃんはハッとしました! 以前娘が罠にかかり脚をけがしたたぬきを家で手当し、良く自慢の笛を聞かせていたことを。 その証拠に吹き始めが強すぎる娘の癖までそっくりで!! 「もし・・・」ハッちゃんは居ても立ってもいられず声を掛けました。 するとたぬきは慌てることなくハッちゃんを見つめ、お腹をポンポコポンと八つ叩くと草陰に姿を消してしまいました。

 次の日もその次の日もたぬきは現れませんでした。。。 しかしそれから8日目の夜、いつもの場所に行ってみると・・・ 笛が一本置いてあったのです! 「ここだ!」ハッちゃんは何かにとりつかれたように無心にその下を掘りました! 笛の下に娘がいるようで・・・どうしても娘に逢いたくて・・・・

 どのくらい掘ったのでしょう。わき水のようなものが出てきました。 次第に暖かくなったその水は遂に温泉になりました。 その湯につかるとハッちゃんは何もかも癒され、 失った嫁や娘のために今の自分が頑張らなければ!という前向きな気持ちになってきました。

 温泉は村の人と一緒に大切に守り続け、以来、温泉の元「元湯」と呼ばれるようになりました。 こうして「笛ふくだぬき、ふく(福)だぬき」の伝説は、当館に引き継がれることになりました。。。
 

東丹沢に広がる歴史の湯

記事
春の山々は桜色に彩られ

夏は鮎のつかみどりで渓流とたわむれ

秋は萌える紅葉と目で遊び

冬は静けさと温泉情緒にひたる。


江戸時代の後期の創業の温泉場。
江戸時代は湯治場として栄えていました。
明治8年に出版された「皇国地誌」に当時の様子が紹介されています。
「皇国地誌」 は当時、明治政府が各県に作らせた地誌のことで、「郡村誌」とも呼ばれ、人口・地形・産業・特産品等47項目にわたり記されており当時の地図もありました。
 

新聞掲載記事

新聞記事

その他の資料

温泉掘削ストーリー
分析表
上に戻る